ペインクリニック外来診療開設のお知らせ
下記の内容にて診療を行っております
診 療 日:毎月第3火曜日
医 師:
檜垣暢宏
(愛媛大学医学部付属病院
麻酔科蘇生科 ペインクリニック講師)
対象疾患:『痛み』を伴う全ての疾患
興味のある方・診察ご希望の方は、お気軽に外科外来
スタッフへお問い合わせ下さい。
医療法人 慈風会 白石病院
今治市松本町1丁目5-9
予約番号 0898-32-4193
★ ペインクリニックってなに?
『ペインクリニック』の『ペイン(pain)』とは、『痛み』の意
味で、痛みを専門的に治療する診療所などを指します。痛みの他
に、シビレや冷え、凝り(肩凝りなど)の治療等もあります。
★対象疾患はどんなものがあるの?
痛みを伴う全ての疾患が対象です。
①『侵害受容性疼痛(しんがいじゅようせいとうつう)』
身体の組織の損傷・炎症・病変などが原因で起こる急性の痛み。
②『神経障害性疼痛(しんけいしょうがいせいとうつう)』
様々な要因によって神経の損傷や障害などが原因で起こる痛み。
(慢性化しやすい)
③『心因性疼痛(しんいんせいとうつう)』
心理的な要素が原因により起こる痛み。(慢性化しやすい)
具体的な痛みとしては…
・腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症
などからくる足腰の痛み。
・頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアなどからくる、くびや手の痛み。
・肩こりや緊張型頭痛。帯状疱疹や帯状疱疹後の神経痛。
・三叉(さんさ)神経痛、手術や外傷後の長引く痛みなど。身
体の頭から、足まであらゆる箇所の痛みが対象となります。
★どんな治療をするの?
ペインクリニックで行う主な治療方法は、注射と薬物療法
(内服)と脊椎刺激療法(SCS)です。
①『注射』
『痛みを和らげる・血流の改善』事を目的とした、神経ブロ
ックという特殊な注射を行います。
薬剤は歯医者さんが使用する『局部麻酔薬』が主体で、痛い
部位や痛みを伝える神経の近くに、この局部麻酔薬を注入し、
痛みを和らげたり、血流を改善して行きます。 血流を改
善することにより、炎症などを起こしている組織を復活させ
る手助けとなります。注射の針は細いので、筋肉注射などに
比べるとそれほど痛くありません。
②『薬物療法』
『痛みの治療』には、消炎鎮痛薬や抗けいれん薬・抗不安薬
などを用います。
抗けいれん薬や抗不安薬などは、鎮痛薬でないが鎮痛作用を
発揮する薬剤で、『鎮痛補助薬』と呼ばれています。抗けい
れん薬は、神経の異常な興奮を抑える作用があり、その結果
神経の痛みの軽減という効果があります。また、症状には個
人差があり、その人にあった薬(鎮痛薬と鎮痛補助薬の組み
合わせもあります)を処方し、症状(痛み)を軽減させてい
きます。
③『脊椎刺激療法(SCS)』
疾患や外傷から生じた神経の異常に基づく痛み(神経障害
性疼痛)や末梢血流障害による難治性の疼痛に有効な治療
法です。
脊椎刺激療法(SCS)とは…脊椎に微弱な電気を流し難治性
の痛みを緩和する治療法です。刺激装置(電流量)の操作は、
患者様自身が行いますので、自分のペースに合わせて痛みの
コントロールが出来ます。
具体的な治療の進め方としては…
①医師と治療目標の決定
②効果があるかどうかを確認する試験刺激を行います。
(数日間入院して、試験用のリードを埋め込む手術を
行う。)
③試験の結果『効果有り』の場合は、刺激装置の本体を
埋め込む手術(数日間の入院。局所麻酔で行う。)を
行います。
④刺激装置を操作して、痛み緩和の操作を始めます。
*詳細は外科外来スタッフへお声掛けください。
最後に…
身体に『痛み』があると、どんなに少しでも辛いものですね。
ペインクリニックの治療を行う医師は…
手術の麻酔や救急蘇生、そして注射をすることに熟知した
麻酔科の医師が『ぺインクリニック』という専門的なトレ
ーニングを受けたスペシャリストです。
どうぞ安心して、どんなことでも御相談ください。
(2017.9.7)