私は、医師となって以来44年余、公立病院で「がんの外科医」として主に
食道がんの外科治療に携わってきました。平成21年3月には、30余年勤め
た東京築地の国立がんセンター(現国立がん研究センター)を定年で退官した
後、環境大臣直轄の公害健康被害補償不服審査会の委員および会長を2期6年
間務めました。この公職も本年(平成27年)3月31日に任期満了で退任し、
本年5月1日付けで、当「慈風会 白石病院」の理事長職を拝命いたしました。
私が就任したこの「慈風会 白石病院」は、私の祖父である白石徹三が100
年前にこの地に築いた病院であり、その後も伯父たちが祖父徹三の志を引き継
ぎ、現在では、私の従兄弟である白石三思郎が病院長となって高度で良質な医
療の提供を続けてきた歴史ある病院であります。また、私自身にとっても、今
治のこの白石病院の地で誕生したこともあって、この今治と白石病院には格別
の思い入れがあります。
私は外科医であり、公立の病院における医療の経験しかない身ではあります
が、終身、実地医療を行う医療現場の医師であります。今後は、「慈風会 白石
病院」に身を置いて、これまでの外科医としての経験のみならず、公立病院等
での管理業務の経験を生かすことによって、当地の皆様に出来る限り良質な医
療を提供することが今後の私の使命であると認識しております。
これからは、地域の医師として、また理事長として、当「慈風会 白石病院」
の維持・管理を中心に診療に携わり、白石三思郎病院長を支えて、病院の全ス
タッフと一丸となって、当地域の皆様に高度で良質の医療を提供し続けること
に力の限り貢献したいと思っております。
医療法人 慈風会 白石病院
理事長 加藤 抱一